子どもの予防接種を安心して受けるためのポイント

子どもの予防接種を安心して受けるためのポイント

お子さんが予防接種を受ける時、「副反応が出たらどうしよう」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
予防接種を安心して受けるためには、まず、お子さんがこれまでに経験した病気やアレルギーについて、医師に正しく伝えることが大切です。
また、副反応についても事前に知っておくことで、実際に症状が出た場合にも落ち着いて対応できます。

目次

お子さんの病歴やアレルギーの有無、当日の体調を把握しておきましょう

予防接種は原則として体調がよいときに受けるものです。発熱や重いかぜ症状があるときは、接種を延期する必要があります。
また、お子さんの病気の経過やアレルギーの有無によっては、ワクチン接種を受けられない場合や、注意が必要な場合があります。
予防接種を受けられない場合や、注意が必要な場合の一部を紹介します。当てはまる可能性があるときは、必ず事前に医師に相談してください。

予防接種を受けられない人

  • すでに、今回接種予定のワクチンを完了していて接種の必要がない人
  • 明らかな発熱がある人通常37.5℃以上
  • かぜやインフルエンザなどの急性の病気にかかっており症状が重い人
  • 過去に、接種予定のワクチンの成分でアナフィラキシー(重いアレルギー反応)を起こしたことがある人

接種にあたり注意が必要な人

  • 心臓や腎臓、肝臓、血液の病気や、発育に関する問題がある人
  • 過去の予防接種で、2日以内に発熱や全身の発疹などアレルギーと思われる症状がでた人
  • 過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある人
  • 免疫の働きが弱い(免疫不全)と診断されたことがある人

 

安心して予防接種を受けるために、当日のお子さんの健康状態を確認することもとても大切です。以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 発熱がないか
  • 咳や鼻水など、かぜのような症状がないか
  • 元気に食事や遊びができているか

また、病院ではお子さんの病歴や体質について質問されることがあります。
「どんな病気にかかったことがあるか」「以前の予防接種で副反応はなかったか」など、スムーズに答えられるようにしておくと安心です。

ワクチン接種後の一般的な副反応を知っておきましょう

ワクチン接種後に起こる可能性のある副反応や、注意が必要な症状や起きやすい時間を事前に知っておくことで、落ち着いて対応することができます。

代表的な症状

ワクチン接種後には、次のような副反応が見られる場合があります。

  • 注射した部分の赤み、腫れ、硬くなる
  • 発熱

 

また、まれではありますが、アナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応が起こることがあります。症状としては次のようなものが見られます。

  • 皮膚の赤みやかゆみ、じんましん
  • 唇やまぶたの腫れ
  • 下痢やおう吐などの消化器症状
  • 息苦しさや咳が止まらない など

アナフィラキシーは命に関わることもあるため、症状が出た場合はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。

 

ワクチンによっては、ごくまれに次のような副反応が起こることがあります。
ただし、これらの症状は、実際にその病気にかかったときにも起こるものもあり、注意が必要です。

  • BCGワクチン:わきの下にあるリンパ節の腫れ
  • ロタウイルスワクチン:腸の一部が別の部分に入りこんでおなかが痛くなる病気(腸重積:ちょうじゅうせき)
  • 風しんワクチン:血小板が一時的に減ってあざができやすくなる病気(血小板減少性紫斑病:けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)
  • おたふくかぜワクチン:頭痛や発熱を伴う病気(ウイルス性髄膜炎:ずいまくえん)

接種後に注意したい時間と期間

ワクチン接種のあとに、体にどんな変化が起こるかはワクチンの種類によって少し違います。
それぞれのタイミングで、どんなことに気をつけたらよいかを知っておきましょう。

 

接種直後(~30分程度)

まれにアナフィラキシーという重いアレルギー反応が起こることがあります。
多くは接種後30分以内に起こるため、ワクチンを受けたあとは医療機関やその近くで30分ほど様子をみましょう。

※ごくまれに、数時間後に症状が出ることもあるため、帰宅後もお子さんの様子(顔色や呼吸の変化、発疹の有無など)を観察しておきましょう。

 

接種から24~48時間以内

不活化ワクチン、mRNAワクチン、トキソイドワクチンでは、接種の24〜48時間以内に、発熱や接種部位の腫れ、赤み、痛みなどの一時的な反応が見られることがあります。
これらは、体に免疫をつける過程で起こる自然な反応で、通常は数日以内におさまります。
症状が強い場合や長引く場合は、無理はせずに医療機関に相談しましょう。

 

接種から1~2週間後

生ワクチン(麻しん、風しん、水痘など)では、接種から1〜2週間ほど経ってから、発熱や軽い発疹などの反応が見られることがあります。
これは、ワクチンに含まれる弱められたウイルスや細菌に体が反応し、免疫がつく過程で見られる一時的な反応です。
発熱や発疹は多くの場合、軽度で数日以内に自然におさまりますが、症状が強い場合や長引く場合は、医療機関に相談しましょう。

不安や疑問は相談しましょう

ワクチン接種後にみられる可能性がある副反応や、注意が必要な期間などを知っていても、いざ大切なお子さんが接種を受けるとなると、不安に感じることもあるでしょう。

そんな時は、予防接種の前に医師に相談しておくことが大切です。
「わからないままにしない」ことで、接種後に慌てず安心して対応できます。

 

接種前に聞いておくと安心なこと

疑問や不安がある場合は、対処方法についても一緒に聞いておくとよいでしょう。
たとえば発熱が心配な場合、次のような質問をしておくと安心です。

  • 「発熱したら、何℃までなら様子を見ても大丈夫ですか?」
  • 「解熱剤は使ってもいいですか?使うタイミングはいつですか?」
  • 「何日くらい発熱が続いたら受診したほうがいいですか?」

※対処方法は、お子さんの体質やその日の体調、接種するワクチンの種類によって異なる場合があります。状況に応じた適切な判断ができるよう、お子さんの体質やその日の体調などにおいて気になる点がある場合は、事前に医師に伝えたうえで対処方法を確認しましょう。

 

自宅での様子の見方と相談の仕方

もし接種後に症状が出た場合は、接種を受けた医療機関に電話で相談するか、必要に応じて受診しましょう。その際、以下の情報を整理して伝えるとスムーズです。

  • 接種から何時間(または何日)後に症状が出たか
  • どのくらい続いているのか
  • 食欲や授乳の様子、機嫌、睡眠の変化、便の回数や色、いつもとの違い
  • 写真や動画などがあれば持参するとよいでしょう

お子さんの様子をよく観察し、気になることがあれば早めに相談できるようにしておくことが安心につながります。

関連コンテンツ

ワクチンと感染症.comサイトから
外部サイトへ移動します

ここからは、第一三共(株)の運営するウェブサイトではありません。
外部サイトを表示する場合は「続ける」を押してください。
元のページに戻る場合は「戻る」を押してください。