子どもの感染症とそれを予防するワクチン|ワクチンで予防できる病気と接種スケジュールを解説
細菌やウイルスなどが体の中に入り込み増えることで起こるのが感染症です。その中には、ワクチンで予防できる病気もあります。
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子どもがかかりやすい感染症のなかでも比較的流行しやすいと考えられている、溶連菌感染症、マイコプラズマ肺炎、手足口病、りんご病(伝染性紅斑)、ヘルパンギーナの症状と、家庭でできる感染予防のポイントを説明します。

ワクチンの開発には、多くの費用や時間がかかるため、ワクチンがない感染症もたくさんあります。ワクチンがある感染症は予防接種を受けてしっかりと予防することが大切です。ワクチンがない感染症はご自宅でできる感染対策を行いましょう。
ウイルスの感染により数日後に口の中や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱を伴う複数の発疹がみられます。およそ3分の1の方は発熱がみられますが、高熱が続くことは通常ありません。まれに、脳炎や心筋炎など重い合併症がみられることがあります。
夏を中心に発生します。2歳以下が半数を占めますが、小学生で流行することもあります。
咳やくしゃみの飛沫(ひまつ)による感染や、手などを介した接触感染です。
また、便などにいるウイルスが口を介して感染します。
特別な治療方法はないため、経過観察しながら症状に応じた治療を行います。
流水と石けんでしっかりと手を洗うこと、タオルの共用は避けること、排泄物を適切に処理することが大切です。おむつ交換をした後は、特にしっかりと手洗いをしましょう。
ウイルスの感染により数日後に、突然の発熱、のどの痛み、水疱が現れます。2~3日以内に回復することが多いですが、熱性けいれんや脱水症、心筋炎などを引き起こすことがあるため注意が必要です。
いわゆる「夏かぜ」の一種で、主に夏に流行します。患者さんの90%以上が5歳以下です。
咳やくしゃみの飛沫(ひまつ)による感染、手などを介した接触感染です。
また、便などにいるウイルスが口を介して感染します。
特別な治療方法はないため、経過観察しながら症状に応じた治療を行います。
手洗い、うがいといった基本的な感染対策を行いましょう。発症後2~4週間ほどは便からウイルスが排泄されるため、症状が落ち着いた後も排泄物の適切な処理やおむつ交換後の十分な手洗いが重要です。
ウイルスに感染後、10~20日の潜伏期間を経て、微熱やかぜの症状がみられます。その後さらに7~10日ほどたって両ほほに赤い発疹が現れ、体や手足にも網目状やレース状の発疹が広がります。
年始から7月上旬にかけて増加して、9月頃に最も少なくなるパターンを示すことが多いですが、はっきりとした季節性がみられない年もあります。患者さんは、5~9歳が最も多く、ついで0~4歳が多いと報告されています。
咳やくしゃみの飛沫(ひまつ)による感染、手などを介した接触感染です。
特別な治療方法はないため、経過観察しながら症状に応じた治療が行われます。
微熱やかぜの症状がみられている期間にウイルスの排出が最も多くなります。その時期は、こまめな手洗いやマスク着用の心がけが大切です。ほほに発疹が出る時期になると、ほとんど感染力はありません。妊婦が感染すると胎児に影響が出たり、血液の持病がある場合は重症化するので、それらの人では特に感染予防に心がける必要があります。
感染して約2~3週間の潜伏期間後に発症し、数週間にわたって咳が続く病気です。発熱や全身のだるさ、頭痛などの症状の後に、咳が遅れて始まることもあります。
患者さんの5~10%未満では、中耳炎や心筋炎、髄膜炎などの合併症が起こるという報告があります。
年によって発生数に大きな差があります。秋冬に増加する傾向があり、患者さんの約80%は14歳以下です。年少児よりも、年長児で頻度の高い疾患です。
咳やくしゃみの飛沫(ひまつ)による感染、手などを介した接触感染です。
原因となる細菌に有効な抗菌薬による治療が行われます。重症化したケースでは入院治療が必要となることもあります。
流水と石けんによる手洗いやタオルの共用を避けること、咳が出ている時は咳エチケットを意識して行いましょう。
溶連菌感染症は咽頭炎のほか、猩紅熱(しょうこうねつ)や劇症型溶血性(げきしょうがたようけつせい)レンサ球菌感染症などさまざまな病気を引き起こします。咽頭炎では、発熱やのどの痛み、全身のだるさ、おう吐などの症状がみられます。
咽頭炎は学童期のお子さんに多く、春から初夏および冬が流行のピークとなります。
咳やくしゃみの飛沫(ひまつ)による感染、手などを介した接触感染です。
原因となるA群β溶血性レンサ球菌に効果をもつ抗菌薬による治療が行われます。
感染者との接触をできるだけ避けることに加えて、手洗いや咳エチケットが有効です。

接触感染や飛沫(ひまつ)感染を予防するポイントとしては、以下の4点があげられます。
便を介した感染予防のためには、排泄物の適切な処理やおむつ交換後の手洗い・消毒が重要です。
その他にご家庭でできる感染症の予防方法は、タオルの共用を避けること、ドアノブや手すりなどよく手が触れる場所を定期的に消毒すること、家庭内に感染者がいるときはできるだけ部屋を分けて接触時間を短くすることなどがあげられます。